株式会社設立 > 株式会社設立FAQ > 会社設立はどれくらい税金で得?

Q

 会社設立すると「どれくらい税金で得」できますか?




A


会社を設立すると「どれくらい節税できる」か
簡易シュミレーションでご確認ください。





会社設立でどれくらい節税できるか?シュミレーション



前のページ(会社設立は税金で得?)で、会社を設立して役員報酬の形にすると「給与所得控除」が引ける分だけ節税できる、という仕組みを見ました。

では、どれくらいの額、得になるのかシュミレーションしてみましょう。

下図のように、個人事業と1人会社で
事業所得と役員報酬が同じ場合(下図では600万円となっているところ)
で見て行きます。

《シュミレーション条件》
●会社は、役員報酬設定で会社利益ゼロ(=法人税ゼロ)とする。
●どちらも青色申告とする。
●控除はどちらも「基礎控除」のみで計算する。
●千円単位で四捨五入の簡易計算

条件やケースにより税額は大きく変わりますので、あくまで参考としてご覧ください。


《個人事業》
個人事業と税金

《株式会社》 
会社設立と税金



●事業所得、役員報酬が200万円のケース

《個人事業》
所得税 ・・・5万円
住民税 ・・・11万円

合計 ・・・16万円

《株式会社》 
所得税 ・・・4万円
住民税 ・・・8万円
法人住民税 ・・・7万円
合計 ・・・19万円


会社のほうが、3万円税金が「高く」なります。



●事業所得、役員報酬が400万円のケース

《個人事業》
所得税 ・・・21万円
住民税 ・・・31万円
事業税 ・・・1万円
合計 ・・・53万円

《株式会社》 
所得税 ・・・13万円
住民税 ・・・23万円
法人住民税 ・・・7万円
合計 ・・・43万円


会社のほうが、10万円、節税できます。



●事業所得、役員報酬が600万円のケース

《個人事業》
所得税 ・・・60万円
住民税 ・・・51万円
事業税 ・・・11万円
合計 ・・・122万円

《株式会社》 
所得税 ・・・35万円
住民税 ・・・39万円
法人住民税 ・・・7万円
合計 ・・・81万円


会社のほうが、約40万円、節税できます。



●事業所得、役員報酬が1,000万円のケース

《個人事業》
所得税 ・・・147万円
住民税 ・・・91万円
事業税 ・・・31万円
合計 ・・・269万円

《株式会社》 
所得税 ・・・110万円
住民税 ・・・75万円
法人住民税 ・・・7万円
合計 ・・・192万円


会社のほうが、約80万円、節税できます。



●事業所得、役員報酬が2,000万円のケース

《個人事業》
所得税 ・・・495万円
住民税 ・・・191万円
事業税 ・・・81万円
合計 ・・・767万円

《株式会社》 
所得税 ・・・418万円
住民税 ・・・173万円
法人住民税 ・・・7万円
合計 ・・・598万円


会社のほうが、約170万円、節税できます。



このシュミレーションは、個人事業と1人株式会社の税金比較ですが
おおむね収入400万円以上から節税効果があることが分かると思います。
(役員報酬の設定の仕方により、税額が変わりますのでご注意ください。)

ただし、
次のページで見て行きますが、「社会保険料」を含めて考えると
単純に「会社にすると得」とは「言えません」。

税金で得だから会社を設立しよう、と考えるのはちょっと待って下さい。